本日は行政職員立会いの下、勉強させていた
だきました。高知県室戸市へ車で向かう途中
隣町の安芸市には至る所に「津波避難タワ
ー」がありました。(左奥にもう1基発見)
東日本大震災以降、よく見る光景の1つです
が多数設置。万全のように見えますが、佐喜
浜町都呂地区の住民の半数は65歳以上で
階段昇降が正直難しい。そこで2016年に
「津波避難シェルター」が完成したのです。
南海トラフ地震の被害想定では高知県に最大
34mの津波高、都呂地区は海岸から50m
最短16分で最大10mの津波がくる想定
そうなると、シェルター以外に助かる方法は
考えられないのです。
漂流物から入口を守る「衝突防止柱」
止水扉は2重に設置して避難者を守ります。
着替えで使用したり、簡易的なトイレもあり
が垂直に約23m(100段強)あり、
頂上に非常用発電機が備えられていました。
まさに2方向避難なので安心して外に出たら
サルの集団がお出迎え \(◎o◎)/!
実はこの手すり、地域住民の要望で後から
設置されたもの。どんなに良い設備があって
もこの傾斜を1秒でも早く自力避難するため
1番必要なものだったのです。
昨年、熊本県での水害も車いす利用者の多い施設で垂直避難の逃げ遅れが多数発生しまし
た。避難勧告・避難指示での対応などいろいろな角度からの検証が必要ですが、何よりも避
難者の実態に本気で寄り添った計画や訓練が必要だと思います。
今回の視察で、あらためて考えさせられることが多くありましたので、今後の教育訓練に
活かしていきたいと思います。
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